6時限:家づくりで注意すること 契約や欠陥の実例からの話


(ここでは
 実際の家づくりの現場から耳にしたことを少しずつお話します。)

 

致命的な欠陥 
 マスコミ等でも多くの報道がなされていますが、致命的な欠陥はなかなか目には見えてこないものです。
 誰もが「欠陥住宅だけは嫌っ!」 と思っています。建主も買主も皆さんそう思っています。良心的な施工者もわざわざ欠陥住宅を造ろうとは思っていません。なのに欠陥は尽きません。

 

 欠陥で最も問題なのは、基礎や上部の骨組みなどの基本的な構造部分にそれが存在する場合です。基礎コンクリートや土台、柱、梁、耐力壁などにいい加減な材料や手が使われていると少しずつ蝕まれていき家全体に歪みが出てきます。度重なる風雨や地震、交通機関による振動、地盤沈下などが躯体(構造体)に影響を与えて行くからです。


 これらは症状として、床の傾き、建具の開閉支障、壁のヒビなどとして表れ、最悪の場合は台風や地震を引き金に崩壊しいてしまうこともあります。

 このような躯体の欠陥は床下や壁の内部、天井裏に隠れているので出来上がった後ではプロにでさえ見つけることは難しいです。

 

 出来上がった時のチェックは仕上った表面だけですから傷や汚れ、斑(ムラ)などの容易に手直しができるものばかりです。丁寧な仕事をする職人さんでも幾つかはあるものです。

表面に外からついた傷は直すのは簡単ですが、内蔵や骨に出来ている病気は気付くのも遅いし治療するのも大変なのです。 

 

 今は、請負契約書に記載が無くとも躯体や雨漏りなど重要な部分については10年の瑕疵保証が法で定め られていますので安心できそうですが、良心的でない施工者はぐずぐずしてなかなか動いてはくれないでしょう。そのような業者とやり取りするだけでも精神的に参ってしまいますし、普段の生活にも営業がでてきます。又、その施工者が10年後迄存在する保証もありません。

 

 恐そうな話ですが、できるだけ安心して生活できる家を手に入れrためには、少しばかりの気配りと知識を持っていれば大丈夫です。素人は素人なりの知識で欠陥をつかまない方法があるのです。


欠陥住宅をつかむ人 
 欠陥住宅の加害者は造り上げる側の施工者や販売者、設計者などであり、被害者は建築を依頼した人か買った人と言うことになりますが、はたして、欠陥住宅を手にした側には全く責任は無いのでしょうか。
欠陥住宅の被害を受けそうな人たちをあげてみます。

 

 

業者選びがいい加減
「親戚だから」「○△さんの紹介だから」(○△は親戚、上司、先輩、お世話になった人)などで、業者の体質や実績なども検討せずに、よく分からないからと相手を信頼したことにして・・・
 ただ、○△さんも善かれと思って紹介してくれたのでしょうし親戚もまさか手抜きをするなんて思ってもいないでしょうから。

 

しかし、しかし、何の裏付けもないかもしれません。色々な業者はピンキリであることを肝に命じておきましょう。

 

 

業者の言うことを鵜呑みにする
  愛想がよくて、もっともらしいことを言われて、判子を押してしまった。信頼関係は大切なことですがそれにはそれなりのものがあってこそです。
  書類やパンフレット、広告など記載されていることを役所で確認したりすることは賢い建主(買主)としては当たり前のことでもあります。中身で分からないことがあれば納得できるまで聞きましょう。素人に 分かるように説明するのもプロの仕事ですから。


 打合せをして決めたことは書
面で残すこともしておきましょう。きちっとすることは、それぞれの責任ですし、それができない業者とはおつき合いをしないことです。

 

 

見積金額の安さだけで決めてしまう 
 安さを売りにするところは要注意。資材仕入れの特別なルートがあるとか経費が少なくてすむ家族経営などであれば分かるのですが、見積りだけは安く出すようなところは少なくはありません。
 幾つかの業者から見積りをとって安いところにするのもいいのですが、見積りの根拠となる内容がどうなのか確認する必要があります。いい加減な見積りを作ったところは説明も工事も適当だと思いましょう。

 

 

むやみに値引きを要求する
 設備や資材のグレード、住まいの要望を下げるのではなくてむやみに値切るのも止めましょう。彼等も仕事をして利益を残して生活をしている訳ですから、過度の値引きは何処かに無理が生じてきます。利益を削るか、手を抜いてしまうかのいづれかになってしまうのです。
 安いものにはそれなりの理由があるのです。



要注意業者
 欠陥住宅を造りやすい危ない業者もいます。注意してみると分かるのではないかと思います。

 

経営状態が悪い請負者(住宅会社)
 現金を早く欲しいので相場より安い見積りを出したり、工事代金の支払いをせかしたりするようなところは資金繰りに困っているからです。

 入金を急ぐあまりに、施工を急ぐので丁寧な仕事ができません。現場で作業している職人達も施工代金がもらえるのかどうか不安で仕事に身が入らないでしょう。


 最近は会社の規模が大きいからといって安心もできませんし、危うい会社の監督さんも現場管理が行き届かないし覇気がないことが多いです。中には会社の不満を口にするような社員もいます。

 

 

契約を急かす営業マン
  一部住宅会社やリフォーム会社などでは、契約の数や金額で営業社員の給料の大半を決めているところ
もあります。お客のことより自分のノルマのことしか考えていない営業マンは、なるべく効率よく件数を
こなして、見積りもそこそこに、値引きを餌にして契約を迫ってきます。甘い言葉や調子のいいことは契
約をかわすまでで、その後は現場担当者にまかせっきりにしたり、下請けに丸投げのままなんてのも聞き
ます。
 まともなところでは、説明や検討する時間も惜しまずに計画を進めて、予算や希望に合わせて 工事内容と見積りの調整を重ねていきます。 建築主の納得を得ないままに契約を交すと、お互い「こんなはずじゃなかった」となってしまい、もめてしまうのが分かっているからです。

 

 

素人を小馬鹿にする技術者や職人(大工など)
 打合せは自分達のペースで進めていき、聞きたいことも聞き辛いし、質問すると「あ~これだからな~素人はっ」と嫌そうな顔をしたり態度をする。現場を見に行くと「煩わしい~、よけいなことは言わんといて~」と案内や説明もしてくれない。素人をごまかそうとでもしているのでしょうか。


 家は人が住むところ、住人の気持ちを分かろうとしない人には、良い仕事ができるわけがありません。
逆も又、家は人が建てるのですから、建築主と設計者と施工者が信頼関係を築き上げられるようでなければ良い家はできあがりません。
 欠陥住宅は建主のことを疎かにする設計者や施工者と、それを見る目のない建主との組み合わせで生まれてきくるのです。

 

 

身の回りのものに光り物や目立つ高級品が多い
 計画や施工の打合せなのに派手な装飾品をまとい高級車などで乗り付けるのも要注意です。御客様のライフスタイル等を考慮しながら、その場に適した身なりで仕事をするのがプロです。

 高いものを身につけているのとよい仕事をするのは別ですから。ちゃらちゃらした身なりも仕事に対する姿勢を表しています。