3時限:建主がすること

理想的な家を手に入れるために建築主がやるべきことは一つ。
いい設計者、いい施工者を探し出して依頼すればいいのです。

大手ハウスメーカー、工務店、建築家・・・どこでもかまいません。
まずは 相手が信頼できる人か検討しましょう。


予算内で快適な自分の家を手に入れるために
建築予定者がしなければならないこと、知っておいてほしいこと
(1、2、4時限以外のこと)を順番にお噺します
面倒臭い時はプリントをして後で目を通しましょう

A 生活のイメージをまとめる
B 資金計画
C 敷地
D 融資関係に必要な書類を揃える
E 依頼先を決める
F 設計監理委託をする
G 工事請負契約をする
H 工事中
I 竣工後

 

A生活のイメージをまとめる(ライフスタイル・暮らし方の再確認)

家を建てるとなるとすぐに間取りやデザインを作りたくなりますが、これは後でプロに手伝ってもらうことにしましょう。
( プロの方が早くて上手いはずです。)・・・プロ?

       単なる建築士でなく、住宅の計画に理解のある建築士ですよ。

まず、どのような生活をしたいのか、しているのかを箇条書きにしてみましょう。
自分達の価値観、子供の育て方に関しての考え方や、自分達の老後のことなども。
家族の食事の取り方、寝るスタイル、 家族それぞれの、趣味や生活観など。

沢山出てくると思いますが、多すぎて分からなくなったら、優先順位を付けてみましょう。
(資金や家族間の意見などで何かをあきらめなければなりませんので)
(設計担当者にしっかりと伝えることが大切です) 
これができれば家づくりの半分は出来たと言っても過言ではありません

 


B資金計画 2時限を見て下さい

 


C敷地(自分の土地、購入する土地、借りる土地)

直接現地を確認することは当然ですが、
何を確認すればよいのか分からないと大きなトラブルになるおそれがあります。
下記の事ぐらいは自分で確認しましょう。

1 建蔽率、容積率、用途地域、防火規制(市役所、役場などで簡単に確認で  きます)

2 都市計画道路の計画線にかかっていないか (市役所、役場などで簡単に確  認できます)
  解体が容易なものした建てられません(どの程度まで建てられるかは 役   所で聞く)

3 前面道路の幅員は4m以上あるか。ないときは前面道路の中心線から2m後  退したところが
  建築する時の法律上の境界線になります。前面道路の反対側が水路や崖の  場合は反対側の
  境界線から4m手前が 境界線になります。角地では条例で隅切りを取られ  ることもある。
  (1~3、9、10は設計着手前に設計者が再度詳しく調査します) 

4 私道にしか接していないと負担金やみなし道路などの手続きが必要。

5 面積や境界は確定しているか。

6 登記簿謄本で既存の権利関係を確認する。

7 地盤は大丈夫か。変な物が埋まっていないか。土地の歴史を探りましう。
  (地質調査は設計段階で 設計者のアドバイスをもとに行います)

8 周囲の環境はどうですか。平日などに現地に行ってみる。

9 近くに高圧線があると建築に制限を受けることがあります。

10 方位、日当たりを確認する。正式な測量図以外では違っていることが多   い。

11 給水、排水、下水、ガスなどが隣地を通ってきていないか。

   敷地が確定して始めて計画や申請ができます。
   およその敷地図で 計画したものは役に建たないことがほとんどです。

 

A、B、Cで家づくりの目処がたてば

これから具体的な家づくりに入ります。

 


D融資関係に必要な書類を揃える

印鑑証明や所得証明などが必要です。融資の金融機関で確認しましょう。
住宅金融支援機構や年金を利用するなら、その書類の中に記載されています。

住宅金融支援機構を利用する場合:
住宅金融支援機構の書類は全て自分で入手しましょう(金融機関に言えば取り寄せてくれます)
必要な書類意外に参考になることが色々と書いてありますので目を通しましょう。
業者などにまとめて依頼などしないように。全てを見せて(渡して)くれない人もいます。
(設計施工の場合に 
住宅金融支援機構が監修した請負工事契約書を使っていない業者は多いようです)

 


E依頼先を決める

ハウスメーカー、住宅販売会社、工務店、大工さん、専業設計事務所など。

十分に話しを聞いてみましょう。
(1時限、4 時限などを参考にする)
相性の合う人を見つけることが大切です。断る時は遠慮せずに鄭重に断りましょう。

家を建てるのは貴方自身なのです。ハッキリと言いましょう。
担当者は後悔しませんが、住む人は何年も何十年も後悔するのですから。

 


F設計監理委託をする

前述のA,Bを担当者に説明する
依頼先を決めたら設計監理契約をしましょう。(ハウスメーカーはそうはいかないかもしれませんが)
設計が完了してから、どうしても設計内容が気に入らなければここで手を切りましょう。それまでの費用はかかりますが・・・。
(事情により設計料の全額を支払う場合と、一部で済む場合があります。監理料は支払いしません) 

 建築確認申請 建主がすることになっている

       (普通は設計者が委任され、代理人になり実務を行う)
 融資の手続き 建主がする

       (お金のこと以外は設計者が書類記載などを手伝う)
 設計完了後、設計内容の説明を聞く

(意にそわない部分はハッキリと伝える)

 


G工事請負契約をする

見積書の内容を説明してもらい納得してから工事請負契約をする
工事請負契約書は住宅金融公庫監修のものを使うようにしましょう。
契約書の中身の説明を受け、『住宅の品質確保の促進等に関する法律』

(通称:品確法)のことを確認する。
(保証機構に加入しているか、住宅性能評価を受けるかなど) 
支払い時期と金額を確認する。

 


H工事中
支払いに相当するだけの工事進捗があるかどうか。
専業設計事務所の監理の場合は監理者が査定をします。

 

 着工前 近隣挨拶 地鎮祭(業者が手伝ってくれます)現場の担当者の顔を覚える

 上棟時 上棟式、建ち家、建方、棟上げ

    (呼び名は色々、地域の慣例で方法は色々)
     設計監理者や施工者(当日の職人さんを含む)に

     金一封などを渡し粗宴を開催し、
     お詠いをあげるところもあれば、なにもしないところもあります。     地域の状況を掴みましょう。

 中間検査申請 建主がすることになっている

       (普通は監理者が委任され、代理人になり実務を行)
        
保証機関の検査を受ける。
 中間資金の受取りを申請をする。

 工事中 施工内容、変更などの質問、相談など:

     (下記以外の人とは世間話のみに限定する)
     ・ハウスメーカー、工務店の設計施工の場合---監督さん

      (建主が時々現場に出向くことが望ましい)
     ・大工さんで代願申請の場合---棟梁

      (建主が時々現場に出向くことが望ましい) 
     ・専業設計事務所の監理の場合---監理者(設計者)が

      貴方の代わりに現場で監理をします。 
     お茶、菓子など:昔は毎日のようにおこなっていたが、

                            昨今はしない。
      時々差し入れすると3者のコミュニケーションが旨く行く。

 完了検査申請 建主がすることになっている

        (普通は監理者が委任され、代理人になり実務を行う) 
 検査済証   建主が受取る(普通は監理者が代理になりもらってくる)
 登記関係   建主がすることになっている

        (土地家屋調査士、司法書士に依頼する)

 竣工時  建主の眼で検査をしてください。
     ・ハウスメーカー、工務店の設計施工、大工さんで代願申請の場合
      建主が指摘をした部分のみ 手直しをするところがあります。
     ・専業設計事務所の監理の場合は途中で常にチェックをしているので、
      建主の検査で指摘があることは稀です。

     建主の了解の気持ちが必要なところ:
      建築は、工場生産の機械や設備と違って、現場での一品生産部分      が多いので、既製品以外の部分や
      その納め具合では仕事の上手下手が出てきます。

      余りにもひどいものは別ですが、手仕事の範囲であることを了解      する部分がでてきます。(手抜きは別ですよ)
     関係書類を受け取る。

     (下請け一覧表、取り扱い説明書、各種機器類の保証書)
     瑕疵保証の確認をする。

 


I竣工後 

最終支払い


楽しく家に住まう。

建物の軽微な不具合部は状況などの記録を行い、まとめておく。
(生活に支障がある場合はすぐに対処してもらう)
竣工から11~12か月後に1年点検をしてもらい、不具合部の手直しをしてもらう。(無償です)
瑕疵保証の関係で2年点検をするところも増えてきました。 不具合があれば手直しをしてもらう。(無償です)